初期伊万里秋草文向付

初期伊万里秋草文向付

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江戸時代17世紀初頭 H4.4×W12.4×D14.4㎝ 大傷で身の一部が呼継で補われた向付。元々の歪みも強く、決して成功作とは言えません。 それでもこの品に瞬時に惹かれ、仕入れたのには訳があります。 初期伊万里の秋草文といえば、酒盃や徳利がすぐに思い浮かびますが、向付の見込みに秋草文が一枝施された、本作の意匠は大変珍しいです。完品では出会ったことがありません。 同じタイプの秋草文皿の陶片は、1610年代中頃~1630年代最初期に操業した天神森窯から複数出土しており、初期伊万里の中でも最初期にあたる希少な作例であることがわかります。 現存する陶片類と比べても、本作の秋草文のグレードは頭一つ抜けており、このような生き生きとした姿のものは、なかなか見つけることができません。 この秋草文を見ますと、やはり思い起こすのは李朝陶器。野菊に重ねるようにすっすっと下草を描く様式は、李朝中期の染付、あるいは鉄砂の作品そのものです。 手慣れた上手の秋草文からして、この作は熟練の朝鮮人陶工によるものなのでは?と思えてなりません。 大傷であるにも関わらず、呼継を施し大切にしてきた以前の所有者もきっと同じことを思ったことでしょう。 陶片のまま伝えるには惜しすぎる…。そんな思いが伝わってきます。 歪みがありますので、力を加えればガタつきますが、通常置く分には安定感があり、お使い頂くにも、もちろん鑑賞のみでも楽しむことができます。 呼継箇所のほか、2㎝ほどのニュウと8㎜ほどの金直しがあります。 様々なおもいが過る、見捨て難い一品です。 参考文献(写真5枚目): 『肥前陶器シリーズⅡ 初期伊万里-小皿編-』古伊万里刊行会編、1998年、創樹社美術出版 - Dish with flower and plant design, Early Imari ware Edo period 17th century H4.4×W12.4×D14.4㎝